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GINJI AI PRACTICAL LIBRARY

BOOK 02 · 2026年9月24日改訂

Codex
完全構築ガイド

日本語の依頼を、確かめられる成果物へ。

目安 35分10章実践テンプレート付き
この1冊のゴール作業場所を選び、1つの成果物を作って変更を確認する
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Codexを使い始めるときに、コードを暗記する必要はありません。大切なのは「何を作るか」「どの資料を使うか」「できたかどうかをどう確認するか」を伝えることです。この本では、最初の導入から、何度も使える仕事の環境を作るところまで進めます。

1. まず、Chat・Work・Codexを選び分ける

2026年9月24日の公式案内では、Chatは相談や短い往復、ChatGPT Workは調査や資料などの完成物、Codexはコードや開発ツールを使う作業に向けた入口として整理されています。デスクトップアプリではローカルのフォルダも扱えます。公式の使い分け

これは「ChatGPTはファイルを扱えない」という意味ではありません。利用する入口、接続した資料、実行場所で機能が変わります。手元のHTMLを直す、ファイルをまとめて加工する、動作を確認する、といった仕事ではCodexを選ぶと作業の詳細を追いやすくなります。

やりたいこと 最初に選ぶ入口の目安
文章の言い回しを相談 Chat
資料を読み、比較表や提案書を仕上げる Work
手元のファイル・HTML・コードを編集し検証 Codex

入口に迷って作業が止まるなら、「この成果物を作りたい。今の環境で必要な機能が使えるか確認して」と依頼しましょう。表示される名称はアプリの版によって違う場合があります。

2. 4つの入口と、導入前にそろえるもの

入口 主に使う場所 初めて使う人の選び方
デスクトップアプリ PCの作業フォルダと画面 本書の中心。ローカルの資料・HTMLを扱う
IDE拡張 対応するコードエディタ 既にエディタで開発している場合
CLI ターミナル コマンドで作業する必要がある場合
ブラウザ/クラウド Web上の対応する作業環境 手元のフォルダとは別の環境で進める場合

準備するのは、利用するアカウント、対応アプリ、練習フォルダ、戻せる原本です。Gitは変更履歴やworktreeに役立ちますが、すべての文書制作で先に習得することが条件ではありません。Gitの記録がないファイルまで無条件に復元できるわけでもありません。

2026年9月24日時点の公式Quickstartは、macOS・Windows・Linux向けの入口を案内しています。古い配布リンクや画面名を探し続けるより、ここから自分のOS向けを選びます。アプリ名や配置が変わっていても、アカウント→作業場所→依頼の順は同じです。

使える契約とログインを確認する

Free・Go・Plus・Proなどの表示名だけで、全機能・無制限と判断しません。現在の契約にCodexの利用が含まれるか、使うモデルと上限はどうかを公式料金案内へ照合します。すでに契約しているアカウントで始め、足りない利用量が分かってから変更を検討します。

アプリのChatGPTアカウントでのサインイン案内に従い、ブラウザ側の認証を最後まで完了します。APIキーを使う開発者向けの利用方式とは、利用枠・課金・使える機能が同じとは限りません。旧版の「新たな課金は不要」を、追加利用も何でも無料という意味に広げないでください。

最初の依頼は「このプロジェクトについて教えて」でも構いません。構成と参照資料を確認してから、既存のプログラムなら「問題を1つ見つけ、再現してから修正して」と進めます。プログラムがないフォルダで、無理にバグ修正を頼む必要はありません。

3. 導入の4ステップ

公式のQuickstartから対応アプリを選び、ChatGPTアカウントでサインインします。料金や機能はプランと提供状況で変わります。すでに持っている契約を確認してから始めれば、不要な重複契約を避けられます。Quickstart

  1. アプリを入れ、利用するアカウントを確認する。
  2. 練習用フォルダを作り、短い素材ファイルを1つ置く。
  3. そのフォルダを作業場所として選び、Codexを開く。
  4. 読み取り→新規作成→表示確認の順に頼む。

ブラウザ上のプロジェクトと、PC内のローカルプロジェクトは区別します。クラウドで動く仕事が、手元のフォルダを自動で見られるわけではありません。プロジェクトとファイルの範囲

最初はHTMLの案内カードを作る

そのまま使えるテンプレート
このフォルダのメモ.mdを読んで、初心者向けの案内ページを作ってください。
完成物は1つのHTMLファイルです。
白地に青、スマホで読みやすい文字と余白にしてください。
素材にない実績やリンクを加えず、必要な情報がなければ未設定と分かるようにします。
元のメモは保持し、完成ページを開いて文字切れと横はみ出しを確認してください。

実際にページを開いて読むところまで進めてください。コードが完成したことと、読者にとって読みやすいことは別です。

4. モデルは仕事の難しさで選ぶ

9月22日にGPT-6 SolとLunaがWork・Codex向けに案内されました。公式の9月24日時点の区分では、Solは複雑な作業、Lunaは明確な反復作業、Astraは複数の工程と道具をまたぐ難しい仕事に向いています。Sol・LunaはChatのモデル選択とは区別されています。モデルの公式案内

最初はアカウントに表示されている標準設定で、小さな仕事を試します。項目を決まった形式へ並べ替えるなら速さ重視、複数資料を読み違いなく統合して仕上げるなら深い推論を選ぶ、という使い方です。常に最大の設定へ上げる必要はありません。

品質を比べるなら、同じ素材と合格基準で試します。「長く考えたから良い」ではなく、事実の誤り、修正回数、使った時間を記録してください。モデル名を変えるだけで、使えるツールや権限が増えるわけでもありません。

なおGPT-5.5は、公式に2026年10月14日のChatGPT・Work・Codexでの終了が案内されています。これはGPTsという機能全体の話とは別です。保存した設定でそのモデルを指定している場合は、提供されている後継モデルを確認します。終了案内

5. 「完了」を先に決めて渡す

AIにとって、良い感じ・分かりやすく・全部よろしく、だけでは完成の基準が曖昧です。成果物と確認方法を添えれば、作業の終点が揃います。

そのまま使えるテンプレート
目的:新しい受講者が、講座の準備を迷わず終えられる案内を作る。
素材:このフォルダの講座情報.mdと準備リスト.md。
成果物:案内.htmlと案内.md。
条件:初心者向け、1画面に詰め込みすぎない。日時と必要な持ち物は素材どおり。
合格基準:必要事項の欠落がない。スマホで横にはみ出さない。未確定事項を事実にしない。
終了時:成果物を開けるリンクと、確認結果、残る未確定事項を伝える。

依頼が大きいときは、調査と設計を先にまとめ、方向が合ってから実装へ進むこともできます。逆にすでに決まっている条件は、毎回聞き直させず引き継ぎます。自分がレビューしたい地点を1〜2か所に絞ると進めやすくなります。

6. AGENTS.mdとスキルを使い分ける

AGENTS.mdには、その作業場所で継続して守るルールを記録します。「保存先」「正本の資料」「実施する確認」などです。一方、スキルは「メルマガを書く」「資料を検品する」といった繰り返す仕事の手順です。スキル作成の公式資料

そのまま使えるテンプレート
この作業フォルダのAGENTS.mdに、次の共通ルールを追加してください。
日本語で出力する。まず資料目録.mdを読む。
完成品は成果物フォルダへ保存し、元資料は保持する。
実績・商品価格・締切は正本の記載を使い、足りなければ未確認とする。
同じルールが既にある場合は重複させず、矛盾は示してください。

配布されたスキルは、フォルダごと作業場所の.agents/skills/へ置く方法があります。Codexで名前を選ぶか、$スキル名で呼び出します。実際に読み込んだ場所を確認すると、古い同名ファイルの取り違えを防げます。

7. 変更を確認し、戻せる状態を作る

Codexの権限設定によって、許可された編集は自動で進みます。「すべて毎回クリック承認」と思い込まず、どのフォルダを扱い、どこまで実行できる状態かを確認します。権限と実行範囲

原本のコピー、Gitの履歴、別名保存など、使える方法で変更前を残します。他の人や別のAIも作業するフォルダなら、同じファイルを同時に直させないことも大切です。並行するなら調査担当と原稿担当のように出力先を分け、最後にまとめます。

画面の差分では、変えた行だけでなく「消えて困る情報がないか」を見ます。HTMLなら表示、表計算なら合計、文章なら人名と数字というように、成果物ごとの確認方法を持ってください。

8. 上限・途中停止・再開への対処

WorkとCodexは利用枠を共有します。使える回数はモデルや作業量によって変わるため、「同じ月額なら何でも無制限」とは考えません。料金と利用量

途中で止めるときには、終わった工程、成果物、残る工程を1つの再開メモに残します。

そのまま使えるテンプレート
ここまでの作業を再開メモ.mdへ整理してください。
目的/確定した条件/作ったファイル/確認済みのこと/未完了/次の一手を含めます。
認証値や秘密の情報は記録しません。
次に別の会話で、このメモと原本を読めば続けられる内容にしてください。

9. もう一人の担当として使い、並行作業を分ける

元教材は、Claude Codeに加えてCodexを使い、別の仕事を並行して進める提案をしていました。1つの作業の待ち時間に、別の担当へ調査や原稿を頼めるのが利点です。ただしアカウントの利用枠や同じファイルへの変更は共有されることがあるため、人数を増やせば無制限に速くなるわけではありません。

担当 依頼 出力先
調査 公式情報と出典をまとめる 調査メモ.md
制作 確定した素材でHTMLを作る 案内.html
確認 元資料・表示・条件を照合する 検品結果.md

調査結果を使う制作は、必要な調査が終わってから始めます。同じ原稿を複数の担当に同時編集させず、誰が統合するかを決めます。Claude CodeとCodexを併用する場合は、CLAUDE.mdとAGENTS.mdの両方が同じ正本を指すようにし、片方だけ古い価格や保存先を持たないようにします。

応用先には、Webページ・HTMLフォームの制作、スプレッドシート処理の自動化、定型作業のスクリプト作成、既存コードの修正があります。フォームなら表示だけでなく入力と送信先、表なら合計と除外条件、スクリプトなら対象ファイルを確かめてください。機密を依頼へ貼らない、生成コードを確認する、本番原本でいきなり試さない、の3点が基本です。

上限に当たったら、現在のプラン、モデル、処理量を見ます。サインインできないなら認証したアカウントとワークスペースを確認。変更を戻すなら、差分と残っているコピー・Git履歴を確認します。自動的に全部元へ戻せると考えず、作業前の状態を残しておきます。

10. 今日の実践と合格チェック

次に自分の仕事から、同じ形式の資料を毎回作っているものを1つ選びましょう。最初の成功例を手順と一緒に残せば、毎回の説明が短くなります。

出典・更新メモ

2026年9月24日確認。新しいモデル区分、Chat・Work・Codexの使い分け、ローカルとクラウドの違い、スキルの配置を更新。固定の利用回数や導入時間の保証は載せていません。

NEXT STEP

今日の一歩を、1つだけ。

読み終えたら、気になったテンプレートを1つ試してください。次の仕事で使えたことが、学びの成果です。