毎回、同じ手順を長く説明していませんか。Skillsは、目的に合う指示・参考資料・必要なスクリプトなどをまとめ、AIが仕事の途中で使えるようにする仕組みです。この特典では、実際に使える6つのスキルも用意しました。
1. プロンプト・ナレッジ・スキルを分ける
- プロンプト今回の仕事を頼む
- ナレッジ判断の材料を渡す
- Skills繰り返す仕事の進め方を使う
スキルを入れても、未接続の道具や機能が増えるわけではない。
| 種類 | 役割 | 例 |
|---|---|---|
| プロンプト | 今回何を頼むか | この原稿を5枚にする |
| ナレッジ | 判断に使う材料 | 商品情報、本人の口調 |
| スキル | 繰り返す仕事の進め方 | 構成→制作→照合→納品 |
スキルは使うモデルの能力や権限を無限に増やすものではありません。画像生成機能がない環境に入れても、画像生成そのものが使えるとは限りません。対応環境と依存する機能を確かめます。
2. フォルダの中身を知る
- SKILL.md名前・説明・進め方の入口
- references/templates辞典・見本・ひな型
- scripts/assets必要な場合に使う処理・素材
入口の文章だけでなく、参照先も一緒に配置する。
my-skill/
SKILL.md ← 名前、説明、進め方
references/ ← 必要なときに読む辞典・資料
scripts/ ← 同梱されている場合だけ使う処理
templates/ ← ひな型
はじめに.md ← 利用者向けの導入案内
入口はSKILL.mdです。先頭には名前と説明を記す形式が使われます。本文だけをコピーして、参考資料やスクリプトを落とすと、そのスキルの手順を完了できなくなることがあります。配布フォルダごと置くのが基本です。OpenAI Build skills・Claude Code Skills
3. Codexで使い始める
ローカルのCodex環境では、プロジェクトの.agents/skills/にスキルのフォルダを置く方法があります。全プロジェクト共通のユーザー用フォルダもありますが、最初は練習用のプロジェクトだけへ入れると確認しやすくなります。
練習プロジェクト/
.agents/
skills/
pro-slide-maker/
SKILL.md
references/
はじめに.md
同じ名前のフォルダを二重にしないでください。pro-slide-maker/pro-slide-maker/SKILL.mdではなく、スキルの直下に入口を置きます。認識されない場合は場所と名前を確認し、必要に応じて新しいタスクや再起動後に確認します。
Codexでは$pro-slide-makerのように明示的に指定できる環境があります。画面の候補にも表示されるか確かめてください。ChatGPTの各画面では導入経路や呼び出し方が異なるため、ローカルフォルダの手順をWeb版へそのまま当てはめません。OpenAI Build skills
4. Claude Codeで使い始める
Claude Codeのプロジェクト用スキルは.claude/skills/、ユーザー共通は~/.claude/skills/が入口です。プロジェクト内へ置く例は次のとおりです。
練習プロジェクト/
.claude/
skills/
sales-mail-maker/
SKILL.md
references/
はじめに.md
/sales-mail-makerのようなスラッシュコマンド、または説明に合う依頼で呼び出します。追加フィールドやツール設定には環境固有のものがあるため、別サービスへ移す場合はその部分を確認します。共通の形式があることと、すべての機能が同じように動くことは別です。Claude Code Skills
5. この特典の6本を使う
| スキル | 最初の依頼例 |
|---|---|
| プロ級スライドメーカー | 添付原稿を初心者向け5枚へ。白と青、表示文と生成プロンプトまで |
| 売れるLPメーカー | 商品情報から構成・コピー・画像生成用・HTML実装用の指示を作る |
| 売れるメルマガメーカー | 確定した講座情報から800字、件名3案、CTAは1つ |
| ナレッジ構築メーカー | 過去原稿3本から口調と判断基準を出典付きで抽出 |
| フィードメーカー Lite(特典16) | Bのデザイン辞典、またはCの参考投稿分析で10枚を作る |
| AI業務棚卸しメーカー(特典17) | 仕事一覧を整理し、AIへ任せる工程・依頼文・7日間の試行計画を作る |
画像の仕上がり、売上、フォロワー増加はスキル名だけで保証されません。制作後の文字・条件・寸法・リンクを確認する手順まで使ってください。フィードはB/Cを提供し、Aの制作方式は含みません。
6. 自分のスキルを作る最小の型
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name: meeting-summary
description: 会議の文字起こしから、決定事項と次の行動を含む議事録を作る。
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# 進め方
1. 文字起こしと議題を読む。
2. 決定事項、未決事項、次の行動へ分ける。
3. 担当・期限が原文にない場合は「未定」とする。
4. 決定事項を原文へ照合する。
5. Markdownで保存し、保存先を伝える。
# 完成条件
発言にない合意を作らない。矛盾と聞き取り不明を別に示す。
手順が増えたら、長い辞典をreferencesへ分けます。毎回変わる日程や商品名はスキルへ固定せず、今回の入力にします。本人しか持っていないファイルへの絶対パスも、配布版には残しません。
7. descriptionを、使う場面が分かる説明へ直す
スキルの名前は識別子、descriptionは「どんな依頼で使うか」を見つけるための説明、本文は実行する手順です。説明が「文章を作る」だけでは、記事、議事録、メールのどれか分かりません。入力・場面・成果物まで具体化します。
| 曖昧な説明 | 使う場面が分かる説明 |
|---|---|
| 投稿を作る | 確定したテーマと本人の素材から、Xの短文投稿3案を作る。記事本文の作成には使わない |
| 会議をまとめる | 会議の文字起こしから、決定・未決・担当と期限を分けた議事録を作る |
| チェックする | 公開前の原稿を商品情報の正本へ照合し、価格・日時・URLの相違を報告する |
descriptionが良ければ必ず自動で呼ばれる、という保証はありません。似たスキルとの区別、認識された保存場所、依頼との一致も関係します。まず名前を明示して動くか試し、その後に自然な依頼でも選ばれるかを確認すると切り分けやすくなります。
8. skill-creatorへ、日本語で制作を頼む
利用環境にskill-creatorが入っていれば、スキル制作を手伝わせられます。表示される名前で呼び、質問へ日本語で答え、作成後に実演します。すべての環境に最初から入っているわけではないため、見つからなければ利用可能なスキルを確認するか、次の仕様からSKILL.mdを作るよう依頼します。
会議メモを議事録にするスキルを作ってください。
入力:文字起こしと議題。出力:決定事項・未決事項・次の行動を含むMarkdown。
手順:資料を読む→分類する→担当と期限を照合する→保存する。
不足情報は未定。発言にない合意は作らない。外部送信は含めません。
name、使う場面が分かるdescription、本文の手順、検品を用意します。
長い見本はreferencesへ分け、正常な素材と不足のある素材で試してください。
説明や手順は日本語で書けますが、nameやフォルダ名には各環境の形式条件があります。本書の例ではmeeting-summaryのような小文字英数字とハイフンを使います。「すべての項目を自由な日本語名にすればよい」とは読み替えないでください。
9. 個別業務・案件・共通ルールの3層で整理する
| 層 | 置く内容 | 例 |
|---|---|---|
| 個別業務 | 1つの仕事の手順をスキルへ | メルマガを書く、公開前に検品する |
| プロジェクト | その案件で使う資料と条件 | 今回の商品、顧客の口調、保存先 |
| 全体共通 | 複数の仕事で守る短い前提 | 出力言語、機密の扱い、参照入口 |
保存範囲にも、プロジェクト用、ユーザー共通、プラグインとしての配布・共有があります。Claude Codeならプロジェクトの.claude/skills/とユーザー共通の~/.claude/skills/を使い分けます。Codexは本書の導入章を参照してください。全体ルールがどの順番で適用されるかは環境に依存するため、「上位が必ず自動で全部上書きする」とは考えません。Claude Code Skills
太らせないコツは、1業務を中心にする、入口を短く保つ、辞典・例・テンプレートを別ファイルへ分けることです。SKILL.mdを500行以内にする考え方は読みやすさの目安で、全サービス共通の強制上限ではありません。分けたファイルには、いつ何のために読むかを入口から案内します。
Agent Skillsには共通の形式がありますが、対応する道具、追加フィールド、導入方法、スクリプトの実行環境は異なります。Claude Code、Codexなどへ移す場合も実演が必要です。「20以上のAIでそのまま完全動作」といった固定の数や互換保証へ置き換えません。Agent Skills公式仕様
10. 使いながら育てる4つの例
口調再現なら、本人の完成稿と初稿の違いを表現ルールへ。定型レポートなら、集計・比較・出典の確認を手順へ。投稿前チェックなら、何を正本へ照合するかを追加。投稿テンプレートなら、今回だけの題材を入力欄へ分けます。
「今のは良かった・違った」をそのまま無限に足すより、どこをどう変えると再現できるかに直します。CLAUDE.mdやAGENTS.mdに長い個別業務の手順が増えたら、その仕事をスキルへ分ける候補です。作る数より、次の実際の仕事でも使えるかを優先します。
呼ばれないときはdescriptionと設置場所、反映されないときは認識したファイルと新しい会話・再起動、長すぎるときは参考資料への分割を確認します。配布されたスキルは本文とスクリプトを見て、何へアクセスし何を変更するか把握してから使います。APIキーを直接埋めず、外部サービスは正しい接続と必要な権限で扱ってください。
11. 「入った」より「使えた」を確認
- 認識名前で呼び出せるか
- 標準ケース成果物が作れるか
- 不足ケース勝手に埋めないか
- 実物確認開いて条件を満たすか
インストール確認と、仕事の品質確認を分けて行う。
スキルが候補に表示されるだけでは動作確認は終わりません。標準ケースで完成品が出るか、必要な資料がないときに捏造しないか、終了を指示したときに止まるかを試します。
このスキルを使い、添付素材から実際の成果物を1つ作ってください。
不足情報は明示し、体験・実績・URLを作らないでください。
完了後、どの完成条件をどう確認したかと、未確認の範囲を示してください。
機械チェックに通ったことと、読者が使える品質であることは別です。文章の意味を読み、画像を見て、リンクを開く確認も必要です。更新したら、変更に関係するケースをもう一度試します。
12. 今日の実践と合格チェック
出典・更新メモ
2026年9月24日改訂。導入先・呼び出し方を現行公式資料へ照合しました。すべてのAIで完全互換、入れるだけで完全再現、という断定はしていません。